無限の伸びしろ レバンテフジ静岡
今年こそは表彰台に!富士山サイクルロードレース2024
ジヤトコが3年連続で冠スポンサーを務める富士山サイクルロードレース 富士クリテリウムチャンピオンシップ 2024に、同じくジヤトコがスポンサーをしている富士市を拠点に活動するプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」が出場します。 チームの代表である二戸GMには今年のチームへの想いを、エース床井選手にはレースにかける情熱を語っていただきました。
サイクルロードレースはチーム競技
二戸GMに今年のチーム体制と富士山サイクルロードレースでの戦略をお聞きしました。 昨年のインタビュー記事はこちら
メカニックもこなす二戸GM
Q:2024年のチーム体制について教えてください。
A:チーム発足5年目の節目を迎える2024年は、エリック・ディアテンス(出身:カナダ)、エヴァー・サウル(出身:エストニア)、サルマ寛太(出身:東京)、風間大和(出身:東京)の4名を新たにチームに迎え入れ、選手12名でスタートしました。新たな選手が加わったことがお互いに刺激となりチーム内に良い変化が生まれていると感じています。
Q:クリテリウム戦となる富士山サイクルロードレースの戦略について教えてください。
A:このレースに出場できるのは1チームたった6名です。 クリテリウムとは平坦な短距離のコースを繰り返し周回するレースです。コーナーで減速がかかるので、集団の伸び縮みが大きくなります。集団の後ろに位置すればするほど付いて行くことが難しくなり、途中でちぎれてしまう(パワーが無くなり集団から脱落してしまう)選手は選考の対象にはなりません。ゴール前が勝負となるクリテリウムは、爆発的な瞬発力を持ったスプリンターが勝ちやすいレースと言われていますが、レバンテにはこれまで強力なスプリント力を備えた選手がいませんでした。しかし今年は2年目の夏目天斗選手がスプリンターとして順調に育ってきています。またレース展開を見通す目があり、駆け引きが上手な床井亮太選手のスキルも着実に向上しているので、この2トップを主軸にしてレースを進めたいと思っています。 レバンテがレースを支配するためにはできる限り多くの選手を決勝に進出させることが鍵になります。メンバーが多ければ、その分使えるフォーメーションや戦術も増えますからね。自転車レースは個人競技に見えますが、実際にはチームメンバーの協力が不可欠です。チームの中から優勝者を輩出させることを目標に全体で連携する。チームプレイでの勝利を追い求める、それがサイクルロードレースの醍醐味です。今回のレースでは、1人でも多くの選手が予選を勝ち上がり、チームの連携ができるよう頑張ります。
強化合宿キャンプ密着取材📷
2月上旬に行われた1週間の強化合宿キャンプに密着取材させていただきました。
サイクルロードレースのシーズンは2月から11月の9ヶ月にわたります。シーズン期間中、二戸GMは選手たちのコンディションを観察し、次のレースに出場させる選手の選出の参考にしているそうです。通常は個々に練習メニューをこなしている選手たちが、シーズンが始まるこの時期に合宿キャンプを行うことで、チームワークを築くことが期待されています。
キャンプ中は、強化する目的に合わせて毎日の練習メニューが変わります。例えば、この日は長距離を走行することで選手の基礎ベースを向上させ、エネルギーを効果的に筋運動(パワー)に変換する練習が行われました。
2月某日
9:00
富士市内の合宿所をスタート、今日のトレーニングのスタート地点に向かいます。スタート地点への移動はもちろん自転車です。
タイヤを取りつけ、マシンの状態を慎重にチェックします
10:00 気温6℃
トレーニングスタート
11:06
1時間ほどで山梨県との県境に到達しましたが選手たちは休むことなく、どんどん山を登り続けます。
12:15 気温2℃
一斉に休憩ポイントに到着し、エナジージェルやあんパン、バナナなどでエネルギー補給。練習中の真剣な表情から一転して、休憩時間は廊下でじゃれる男子高生たちのようです。しかし、休憩はたったの12分。颯爽と次のチェックポイントに向かって出発。まさに体力お化け・・・
エナジージェル投入でパワーチャージ
左のポケットにはバナナを忍ばせてあります
13:24
千円札で有名な本栖湖を通過しました。当然、休むことなく・・・。登りのピークを越え、静岡県の朝霧高原方面に向かいます。
数日前に降った雪が残っています
高梨万里王選手
14:39
いよいよ下山かと思いきや、富士サファリパークのある裾野方面に向かってまだまだ登り続けます。二戸GMは、選手一人ひとりのライディングを見守り、時折声をかけていました。
パンクしたタイヤを素早く取り換える二戸GM。レース中は20秒ほどで交換することも。
15:20
ようやく本日のトレーニングが終了しました。なんと、走行距離は128キロ!全員が集まり、あいさつを交わした後、再び自転車に乗って帰宅する選手たち。お疲れ様でした!
トレーニング後にもかかわらず素敵な笑顔を見せてくれました
ぜひ会場に来て応援してください!
床井選手インタビュー
トレーニングの休憩の合間に床井選手にお話を伺いました。
- 名前:床井亮太
- 出身:栃木県
- 生年月日:1998/12/11
- 脚質:オールラウンダー(平地のハイスピードや上り坂など、どんな状況でもオールマイティーに速く走ることができる)
Q:レバンテに加入して2年目となる2024年はどんな年にしたいですか?
床井選手:今年は調子がいいので結果をしっかり狙っていく1年にしたいです。まずはツアーオブジャパンや、ツール・ド・熊野のような大きな大会でシングルリザルト(1桁台入賞)を獲ることを目標にしています。
Q:普段はどんなトレーニングをしていますか?
床井選手:地元栃木では平坦なコースを走り込む基礎トレーニングを積み上げていき、富士では坂の多さを利用して高い強度を入れるトレーニングを行っています。
今はプロのロードレーサーとして全力で集中する時
Q:シーズン中はどんな食事をしていますか?
床井選手:身体づくりはトレーニングと同様に非常に重要なので、バランスの良い食事を心がけています。タンパク質や炭水化物の摂取量に注意しながら、自分で調理したメニューを取り入れています。お菓子のラムネだけは大好きで、いつも箱買いして食べています。シーズン中は甘いものは我慢していますが、チョコバナナクレープが大好きなのでシーズンオフの間だけは食べちゃいます(笑)。
Q:クリテリウム戦となる富士山サイクルロードレースに向けての意気込みを教えてください
床井選手:クリテリウムは瞬発力のあるトラック選手が多く出場するので、その中で勝つのは非常に難しい大会です。ですが、必ず予選を通過して決勝ではトップ集団で派手に動いて地元富士の皆さんへのアピールをアグレッシブにして行きたいです。 富士山サイクルロードレースは選手と観客の距離がとても近いのが魅力です。皆さんの声援がエネルギーになりますので是非会場まで足を運んで応援しにきてください!
雪の中にレバンテカラーのユニフォームが映えます。
床井選手の個人インスタグラムアカウントはこちら。 https://www.instagram.com/ryotokotoko/ フォローして応援しましょう!
疲れている中、快くインタビューに応じてくださった床井選手。彼のオールラウンダーな脚質と同様、オールラウンドな素晴らしい人間性も感じられました。2024年が彼にとって素晴らしいシーズンとなり、シーズンオフにはおいしいチョコバナナクレープを堪能できるようにみんなで床井選手を応援しましょう!
吉原本町通りをレバンテカラーのオレンジで彩る
2月上旬、富士山サイクルロードレース2024を盛り上げる起爆剤としてレバンテフジ静岡の選手と吉原商店街とジヤトコが協力し、コラボタペストリー70枚を吉原商店街のアーケードに掲げました。選手たちと一緒に作業を進めていく中で、道行く人たちから多くの声援をいただき、レバンテフジ静岡が富士市の皆さんに認知され、ますます愛される存在となっていることを実感しました。
まちを彩るタペストリー
鈴木史竜選手とエリック・ディアテンス選手
サイクルロードレース 2024年のスケジュール
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