My JATCOのQRコードです。
ご紹介の際に活用ください。

QRコード

×閉じる

4+

(日本語) 「困りごと」から始まる改善 〜奥田さんのからくり流儀〜

(日本語) 「ほんと、置くだけ」に詰まった29年分の知恵

ジヤトコの強みのひとつである「からくり改善」。
11月12日~13日にポートメッセなごやで開催された「第30回 からくり改善くふう展2025」には、ジヤトコから7つのからくり装置が出品されました。

今号では、会場の様子と出品作品を2本の動画でたっぷりお届けします。
会場でひときわ元気に説明をしていたのが、第一パワートレイン工場 改善班の奥田さん(取材当時/現在も別部署の改善班として活躍中)。
今回は、からくり改善の魅力についてお話を伺いました。

(日本語) 名前も仕組みもシンプル

出品作品「ほんと、置くだけ」

奥田さんの出品作品は、「ほんと、置くだけ」。奥田(おくだ)さんだけに、ネーミングセンスも抜群です。
この装置は展示用の試作品ではなく、現在も実際の生産現場で使われているもの。そこで今回、現物を見せていただくため、奥田さんの職場にもお邪魔しました。

(日本語) きっかけは、現場の「困りごと」から

「ほんと、置くだけ」が生まれた背景には、現場の困りごとがありました。
ギアを加工した後、キズや打痕がないかを確認しながらカゴに入れていく工程で、ギア同士がぶつかってキズがついてしまうという流通の不具合が発生していました。
工長から「部品同士が当たらないようにできないか」と相談を受けた奥田さん。
最初はあまり乗り気ではなかったそうですが、工長の「改善班は、自分が好きなもんしか作らんのか?」という言葉に火が付きます。
「いっちょ、一皮脱いだるわ!」
そう言って、作業をじっくり観察し、実際に自分自身で作業を体験するところから改善を始めました。

(日本語) 「ほんと、置くだけ」の仕組み

では、「ほんと、置くだけ」はどのような仕組みなのでしょうか。
作業者はまず、上段のシューターから空箱を取り出し、下段のシューターにセットします。
下段のシューターには緩やかな傾斜がついており、カゴを置くだけで作業者の手前に自然とセットされます。
1つ目のギアをカゴに入れると、干渉防止用の板が自動で飛び出し、同じ位置にギアが入らない構造になっています。
さらに、奥に設けられた溝にギアを合わせることで、横方向からの衝突も防止します。
すべてのギアがカゴに入ると、ギアの重みでシューターが沈み込み、作業者は軽い力で前方へ押し出すだけで次の工程へ送ることができます。
カメラやセンサーといったハイテク技術は使わず、からくりのくふうだけで不具合を防ぐ。
まさに現場目線の改善です。

(日本語) 使われてこそ、改善

この装置を使うようになってから、問題となっていたギア同士の打痕不具合は止まったそうです。
奥田さんに、からくり改善の面白さを聞くと、こんな言葉が返ってきました。
「手間はかかるけど、現場で使われて、『効率が良くなったよ』『楽になったよ』『ありがとう』って言われると、やっぱり嬉しいんだよね。」

(日本語) からくりに魅せられて

最初は期間社員として入社し、様々な経験を積む中で正社員となり今も現場で活躍している奥田さん。
「改善班に配属されて、ちょっとやってみたら芽が出ちゃったんだよ。」
そう言ってケラケラと笑っていました。

仕組みを観察し、考え、形にし、現場で“本当に使われる”装置を生み出してきた29年。
からくりに愛された男、奥田さん。
その挑戦は、これからも続いていきます。

第30回 からくり改善くふう展2025に出展された、からくり7作品を一挙公開!
動画はこちら

(日本語)

関連記事