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(日本語) ジヤトコのエコナイフはこうして生まれた(誕生編)

ジヤトコとして初のBtoC(Business to Consumer)が始まります。2022年度から構想が始まった、エコナイフが9月28日から一般販売されることになりました。 トランスミッション専業メーカーであったジヤトコがなぜナイフ事業を始めたのか? 2週にわたってお届けします。 前編は、誕生秘話について紹介します。(取材・撮影協力 Arcade Hotel)

(日本語) SCM部 長谷川さん

(日本語) なぜ、ナイフ事業を始めようと思ったのですか?

長谷川さん: まず、日本のキャンプ用品市場は2022年で約1,000億円市場となっています。世界のキャンプ用品市場は 予測期間中4.9%のCAGR(年平均成長率)で成長し、2027年には72億530万米ドル規模に達すると予測されています。 特にナイフ・包丁は海外からの旅行客に人気があり、高額な日本製ナイフがキャンパーのお土産として売れていたこともあり、2022年度の営業部門の取り組みとして、『廃材を活用した商品』の企画検討を開始しました。

チームで決めたルールは、 ❶ 廃材を活用すること ❷ ジヤトコのアセット(設備・技術)を活用すること ❸ 環境にやさしい商品であること(SDGs:12 つくる責任) の3つです。

アフターCOVID-19で市場が拡大していたキャンプ用品に注目し、設備投資を必要としない 『オールジヤトコ内商品』として、キャンプ用ナイフ 2022年度モデル が完成しました。 その後、富士市内からの反響も多く頂き、富士の名産品を採用した 『オール富士商品』として、2023年度モデルを完成させ、本格的な社外展開(販売)を計画しています。

(日本語) 2022年当時のポスター

(日本語) ジヤトコとナイフをどう結びつけたのですか?

長谷川さん: 我々が作ったナイフにはいくつかの目的があります。

①SDGs教育のため 今は小学校の授業でもSDGsの教育がありますが、受け身ではなく、ナイフを使った体験型の教育を提供したいと思っていました。 ②地域活性化のため 今回は元々ジヤトコ単独の技術で作ろうと思っていましたが、途中から仲間がどんどん増えていきました。富士市や富士宮市の行政の皆様や地元企業の皆様にもご協力いただき、地域全体で盛り上げていく商品が出来たと思います。 ③マネタイズするため この企画をノベルティやボランティアの活動として終わらせず、マネタイズを意識して進めたことには理由があります。やはりビジネスを継続していく上では、しっかり自立して収益を上げていく必要があります。それは我々が(担当として)変わったとしてもずっと続いてほしいという思いがありました。たくさん儲けるのではなく、最低限自立するビジネスとしての収益検討を進めました。

もちろん本業が一番重要で大変なことですが、社員自ら声を上げて企画をし、販売までたどり着いたことが大きなポイントでした。モノづくり会社の皆さんに興味を持ってもらって、家族で楽しんでいただけるということも商品選択の一つの理由でした。

(日本語) マトウィチャックさんは今回のプロジェクトになぜ参加しようと思ったのですか?

アフターセールス部 マトウィチャックさん: きっかけは長谷川さんから「ナイフを一緒に作りませんか?」と言われたことです。CVTのプーリーから出る端材を使ってナイフを作っているということで、環境のことを考えてリサイクルの物を作っているというところに共感しました。 またナイフを木の柄で作ったら可愛いのでは?とワクワクし始めている自分もいたので、そこが参加するきっかけでした。

(日本語) 現在育休中の初代プロジェクトメンバーからもメッセージ!

アフターセールス部 長谷川(悠)さん: 私が最初にこのプロジェクトに参画した一番の理由は、私自身がこの商品を「欲しい!」と思ったからです。 自社製品は基本的にモビリティに搭載されており、日常生活で目にする機会はあまりありません。そのため、エコナイフのような「自社の部品を用い、ジヤトコの技術が施されたロゴ入りグッズ」が手元にあることを想像するだけでワクワクし、それが一番の原動力となっています。 この機会にぜひジヤトコの魅力をより多くの方に知っていただければと思います。これからも新たな挑戦を続けてまいりますので、応援のほどよろしくお願いいたします。

(日本語) 現在育休中の長谷川(悠)さん(右)

(日本語) 今回苦労した点は?

長谷川さん: ジヤトコはこれまでトランスミッションの専業メーカーとして1億2,900万台以上のAT・CVTを世に送り出してきました。今回新規事業の一環ということで、プロセスなどに苦労しましたが、ジヤトコグループだけでなく、富士周辺の企業の皆様のご協力もあり、ここまでたどり着くことが出来ました。愛くるしいデザインと、我々のモノづくりへのストーリーに共感してくれるお客さまに購入いただきたいと考えています。

(日本語) 商品紹介

(日本語) ネーミングについて

マトウィチャックさん: ARUNEMOと書いて「アルネモ」と読みます。JATCO Eco-knife “ARUNEMO”と書きます。 由来は、ギリシャ語の 「Aruhi(始まり)」 と 「Nemos(小さな森)」 を組み合わせた造語。「始まりの小さな森」 を意味しています。

開発者の思いとして、 ①ジヤトコが取り組む「サステナブルな社会の実現にむけた活動」にリンクしたビジネスとして廃材から制作したナイフを事業として立ち上げたこと ②この趣旨に賛同した富士市の特産品/工芸品を担う企業が協力者として現れ、「エコ&富士」というコンセプトが確立したこと ③協力企業との活動の始まりは小さな森のようなもの。これを大きな森に育て、人々に環境への意識が広まってほしい と願っています。

(日本語) 色々なところで宣伝中!

(日本語) NISMO FESTIVAL2023(2023.12)

(日本語) 蒲原フェスタ(2023.12)

(日本語) ジヤトコOB会(2024.06)

(日本語) 体験型ファミリーフェス★ファミリア(2024.09予定)

(日本語) 9月13日 ジヤトコプレスリリース

https://www.jatco.co.jp/release/2024/20240912_1540.html

次回は、ジヤトコグループの絆編、工程・キャンプ場での使い方をレクチャーします!

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