(日本語) ジヤトコ、UK上陸! 誕生、ジヤトコ 英国会社 Vol.2
1月16日に英国のサンダーランド市に誕生した「ジヤトコ 英国会社」。My JATCOでは、英国に赴任中の3人のお話を聞いた前回に続き、この新拠点を紹介します。
今回はローカルメンバーの皆さんのご紹介、英国について、そして未来に向けてです。

(日本語) 全員での集合写真
(日本語) Q. ジヤトコ 英国会社で生産するX-in-1とはどのような商品ですか?
高橋:これまでモーター、インバーター、ギアが別だったものを一体化した商品で、「よりコンパクトに、より安く」がコンセプトです。世の中も一体化の流れになっていますし、CVT/ATに負けないコスト競争力も設定してやっています。厳しい世界ですが、重要なファクターだと思っています。ジヤトコ 英国会社だけでなく、外から来る部品も含めて、コスト競争力の高い工場を目指しています。

(日本語) X-in-1(左が3-in-1, 右が5-in-1)
渡辺:X-in-1の生産は、日産自動車の大きなプロジェクトであるEV360*¹における重要な立ち位置にあるので、しっかり準備したいと思います。
(日本語) Q. では、ローカルメンバーの皆さんについて教えてください。
田中:はい。では紹介します。皆さんモチベーションが高く、良い関係を築きながら仕事が出来ています。



(日本語) Q. 英国はどんなところでしょうか?
高橋:笑顔を大事にしている国だと思います。週末が近づけば、「週末は何するの?」と気さくに声をかけてくれます。英国は日中でも気温が低いです。晴れていても今の時期は暖かくない。日本で言うと、冬の日本海側ですね。
田中:お城や大聖堂など歴史を感じられる建造物が多い印象です。首都のロンドンはビッグベンや大英博物館などがあり、2000年近い歴史を感じられます。イギリスはサッカーの母国ですが、サッカーの話は渡辺さんから!
渡辺:日本とはスタジアムに違いがあると思います。ニューキャッスルの「セント・ジェームズ・パーク」もサンダーランドの「スタジアム・オブ・ライト」も。街の中にあって、文化として根付いています。私はニューキャッスルに住んでいるのですが、試合のある日は渋滞がすごいです。日本は郊外にスタジアムがあることが多いので、驚きました。ホームゲームがある日は移動規制もあって大変です。
高橋:ローカルメンバーもサッカーが大好きです。「ニューキャッスルとサンダーランド、どちらのチームが好きなのか??」と問い詰められます。下手にどちらかのチームのキーホルダーも付けられない(笑)。

(日本語) Q. ジヤトコ 英国会社をどんな工場にしていきたいですか?
高橋:工場の視点では、陳腐な工場にはしたくありません。来てくれた方が「すごいな」と感じてもらえるような工場にしたいです。例えば、「情報がすべて見えるようになっている」「効率が優れている」などです。
良い工場は、入った瞬間の雰囲気だけで分かるので、そういう工場にしていきたいです。そのためには、これまでできなかったことに挑戦したいと思っています。その前に、お客さまに信頼していただける工場になることが目標です。
田中:私は人にこだわりたいです。今は知名度があまりないのですが、サンダーランドやニューキャッスルの人が仕事を探すときに「ジヤトコで働いてみたいな」と思ってもらえるような会社、すなわち働きやすい環境や従業員が成長でき、やりがいを感じられる仕組みや制度がある会社を目指しています。すぐには難しいですが、いずれそういう会社になっていけば、口コミなどで家族や友人に伝わっていきますし、大学などの学校にも伝わっていきます。そういう動きが町全体に浸透してくれば、優秀な人財が入ってきて会社の成長にもつながるので、「働きたい」と思ってもらえる会社にしたいという思いが強いです。
渡辺:財務視点では、無駄をなくしていくことが必要だと思います。1から会社を作り上げていく状況は大変ですが、ある意味自分たちで作っていけるので、お金だけではありませんが、自分たちが働きやすい場所にしていきたいです。
あとは、明るい職場にしていきたいです。私はネガティブになりやすい性格なので、ローカルメンバーの力も借りながら、職場も性格もポジティブにしていきたいと思います!働きやすい、明るい職場を目指します!
*¹ 日産自動車が2021年に発表したカーボンニュートラルに向けたプロジェクトのこと。モビリティとエネルギーマネジメントを組み合わせ、生産とサービスを統合したエコシステムの構築により、サンダーランド工場を中心としたカーボンニュートラル実現に向けた360度のソリューションの確立を目指す。ジヤトコも日産自動車の主力モデルにX-in-1を搭載することで、このプロジェクトに貢献していく。
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