Vol. 43 / 2024.8月号特集

掛川工場を忘れない（後編）
未来に、はばたけ掛川DNA

1997年に生産を開始し、合計1282万台の小型車・軽自動車向けAT/CVTを世に送り出してきた掛川工場が2024年7月26日にその歴史に幕を閉じました。掛川工場の強みは品質や改善力はもちろん、何でも言い合えるチームワークとスピード感。培ってきたDNAは今後のジヤトコの発展のため、脈々と受け継がれていきます。

保全技術課大島さん

生産技術課佐藤さん

第一品質保証課岩辺さん

掛川製造課中村さん

保全技術課大島さん

工場には計画を基にした納期がありますが、私は保全なので、その納期までに生産が出来るためのお手伝いをするのが仕事だと思っています。
掛川工場は生産終了まで、大きな停止が半年以上ない状態でした。それは、製造の声が保全に届く状態だったからだと思います。これが富士1地区に移管されてもしっかり声が届いて、ラインが止まらない状態にしたいです。1地区に行くと組立だけでなく加工など別の設備も見ることになるので、一人ひとりのスキルを上げていきたいですね。

第一品質保証課岩辺さん

掛川工場は部署関係なく、一致団結して仕事が出来る工場です。私が入社したころは若手しかいないイメージでしたが、私も経験を積み、良い製品を作れるようになってきました。当時のメンバーも多く残っていますが、皆さん成長されてきたと思います。これからも品質向上の意識を持ち、1地区でも継続したいと思います。よろしくお願いいたします。

生産技術課佐藤さん

掛川工場は全員が常に同じ方向を向いて、スピーディーに仕事が出来る、そんな場所でした。掛川工場で学んだ、距離の近さによる仕事のスピード感を1地区でも活かしたいです。今回の1地区移管にあたり、他部署とやり取りをすることが多かったので、今後もスピード感を意識しながらスケジュールに落とし込んでいけるような仕事をしていきたいです。

掛川製造課中村さん

掛川工場を去っていった人も嫌で去ったわけではありません。その方々の気持ちも考えながら、これからも毎日、安全絶対と品質のプライドを持ち続けていきます。これは私だけが思っていても仕方ありません。同じ気持ちを持ったメンバーが残っていると思うので、働く場所がバラバラになってもジヤトコを盛り上げていければいいなと。それがジヤトコや我々の未来につながっていけば良いと思います。

元掛川工場長（2015～2022年）の鈴木VP

掛川工場との深いお付き合いは、私が組立技術部でグローバルCVTラインの立ち上げでお世話になっていたころに遡ります。時期をほぼ同じくして2011年の組織変更、そして2012年組立専用工場へと変貌を遂げ、4速ATからJatco CVT7、そしてJatco CVT-S立ち上げと、まさにATからCVTへと大きく変貌を遂げる時期にお世話になりました。
現在日本から離れたメキシコでお世話になっておりますが、メキシコに旅立つ時の唯一の心残りが掛川シャットダウンでした。一番大変な時期に直接関与出来ずに心苦しく思います。
これまで掛川の地で生産に携わった皆さんのご苦労に感謝致します。今後とも応援しております。

掛川工場長（2023～2024年）の三島さん

掛川工場の方々には多大なご協力をいただいたこと、最後までしっかりとした生産をしていただいたことに、本当に感謝しております。我々は今後も声を掛け合いながらサポートしつつ、「安全絶対」でやっていきたいと思います。
掛川工場の強みは、目標を達成していく思いが強く、それを達成しようとするリーダーが毎年出てくるところ。それを支える現場力と保全・品証・製造・技術のチームワーク、コミュニケーション力がとても高いです。改善力はジヤトコで一番だと思います。今後１地区での生産が始まりますが、引き続きどうぞ、よろしくお願いします。