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Jatco CVT-X 欧州現地レポート

Jatco CVT-X(以後CVT-X) 特集最終回は欧州現地レポートです。2021年6月末のキャシュカイ欧州販売開始から6ヵ月が経ちました。今号は、車両の市場投入時の現地の様子や、現在の車両の評判についてレポートします。

Jatco CVT-Xを搭載した日産キャシュカイ

CVT-X搭載車キャシュカイの欧州での位置づけ

今回お話をうかがったのは、開発部門プロジェクト推進部の川添さんです。川添さんは、Jatco CVT-X(以後、CVT-Xと記載)を搭載したキャシュカイが欧州でリリースされる直前の2021年6月にイギリスに滞在していました。まずは、キャシュカイというクルマの欧州における位置づけをうかがいました。

プロジェクト推進部
川添さん

キャシュカイは欧州のSUVセグメントを リードする重要な車両です。

川添:キャシュカイは、過去に日本でデュアリスという名前で販売されていたSUVです。残念ながら日本での販売はなくなりましたが、欧州ではデビュー以来、パイオニアとしてSUVセグメントをリードし続ける日産のベストセラーモデルです。第三世代となる新型キャシュカイは、お客さまからの期待が高く、オフライン工場である英国日産自動車製造会社(Nissan Motor Manufacturing (UK) Ltd. : NMUK)のサンダーランド工場のモチベーションも非常に高いクルマです。CVT-Xが本格的に量産され、キャシュカイが初の搭載車になるということで、私は立ち上げ前後にその様子をイギリスで見届けてきました。

欧州SUVのパイオニア・キャシュカイ。三世代そろい踏み(右から第一世代、第二世代、第三世代)サンダーランド工場にて 川添さん撮影

CVT-Xのジャーナリスト評価

川添:欧州の一般的なお客さまはCVTの動作を好まず、MTやDCTのようなダイレクト(ドライバー操作に車両の動きがすぐに反応する)フィーリングを好む傾向にあります。CVT-Xは、従来のCVTに対して変速速度を向上させて欧州市場に挑みました。 生産工場となるサンダーランド工場や車両開発を担当するNTCE(Nissan Technical Center Europeの略)スタッフからの評判もとてもよく、マーケットの反応が楽しみだというコメントをいただいていました。発売前後の試乗会ではジャーナリストから絶賛され、狙い通りの評価を得ることができました。「ダイナミック」「ダイレクトフィーリング」「僕たちの知っているCVTじゃない」「DCTのようだ」と言ったコメントが並びました。「DCTのようだ」というジャーナリストのコメントは欧州市場では褒め言葉ですので、素直にうれしかったですし、期待感でいっぱいになりましたね。

発売から6ヵ月。現在もCVT-Xの評判は良好!

現在の欧州のお客さまの反応をジヤトコフランスのギョームさんにうかがいました。

ジヤトコフランス R&Dマネージャー
ギョームさん

相変わらず好評ですね。先代キャシュカイのオーナー達からも、「明らかに変わった」「スムース」「快適」「運転して楽しい」という声が上がっています。 従来のCVTのネガティブな印象は根強く“CVT”という構造自体にアレルギーがあるお客さまがいるのも事実ですが、CVT-Xに一度乗ってもらえばCVT自体のイメージを変えることができると期待しています。

サグラダファミリアを探せ

最後に、開発部門からジヤトコフランスバルセロナに出向中の小妻さんから届いた一枚の写真をご紹介します。小妻さんが乗るキャシュカイは、日夜バルセロナ市街を疾走しています。背景には、かの有名なサグラダファミリアが写っているのですが、皆さんは分かりますか?

キャシュカイ(小妻さん乗車中)×スペイン バルセロナ市街 小妻さん提供

これまでCVTに対してネガティブな意見が多かった欧州のお客さまの評価を一新するCVT-Xの今後の活躍に期待しましょう。

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