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33+

みんなでSDGsを考えよう!
一人ひとりの意識が大きな力になる
SDGs

これまで、SDGsの17の目標のうち目標1から目標9までを解説してきましたが、今回は一旦お休みして、経営企画部でジヤトコにおけるSDGsの活動をリードしている奥村恵子さんに、SDGsについてのお話を伺いました。奥村さんの「子どもにとってSDGsは当たり前。その子どもたちが大人になったとき、私たちが恥ずかしくないように」という話が印象的でした。

SDGsの目標が多すぎて壁を感じますか?

私は、経営企画部でSDGsを1年近く担当していますが、17の目標がやっと言えるようになったくらいです。169のターゲットをすべて言える人はいないでしょう。皆さんの中には、これらSDGsの目標やターゲットの多さにとっつきにくさを感じている人もいらっしゃると思います。でも、別にこれを覚える必要はありませんし、すべての目標に取り組む必要もないのです。

目標やターゲットを覚える必要はありませんが、これらを読んでみると、私たちの生活や行動のすべてにSDGsが関わっていることが分かります。そして私たちの行動や選択の際に、どのSDGsに貢献しているのかという意識をもつことができるのです。個人個人がバラバラに、なんとなくよいことを行うのではなく、SDGsを意識して行動することで、みんなのベクトルが合わさって大きな力になっていく。ここが重要だと思うのです。

とはいえ、難しく考えるのではなく、まずはSDGsに関する情報を読んでみることから始めてはいかがでしょうか? SDGsの目標を読んでみるだけでも結構ですし、いろいろと解説しているサイトもあります。「世の中ではこんなことが起きているんだ」とか、「これは自分に関係していそうだ」という発見や再認識により、私たちの視野が広がるはずです。後ほど、分かりやすくてオススメのサイトをご紹介します。

別に特別な行動をしなくてもよいのです。初めは水を出しっぱなしにしない、電車で席を譲る、ルールを守って行動するなど、本当に基本的なことでSDGsに貢献できることを実感し、取り組みを少しずつ広げていけばよいのです。ジヤトコにおいてもそうです。効率がよく、環境負荷が少ない製品を、より効率的に作ることから始め、CO2をさらに削減する施策を取り入れることで気候変動を食い止め、長期的には自分たちのプラスになるという、私たちが今やろうとしていることを進めていけばよいのです。

夏休みの宿題にSDGs

小学6年生の娘に「SDGsの1つの目標を選んでそのポスターを作りましょう」という夏休みの宿題が出ていました。私は、とくに手伝いや助言もしませんでしたが、彼女は楽しそうに一気に書き上げました。できたポスターを見ながら、娘とSDGsの話をしましたが、そのときに娘が小学生ながら、多くの目標の中から自分が関心のある目標をしっかりと考えて選び、自分なりの意見を持っていることが分かりました。

子どもたちはSDGsを素直に受け入れているようです。大人のように「これ、本当に役に立つの?」などとは思わずに、自然や環境によいことをする、人にやさしくするなどは当たり前のことだという感覚を持っていますね。今後、子どもたちが大人になり、SDGsを当たり前と感じる人が世の中の大半を占めるようになります。モノの作り方や売り方も変わってくるでしょう。そのときに、私たちが「大量生産で安いことが一番」という価値観だったら恥ずかしいですよね。

相対的貧困

先日、相対的貧困について話したことがありました。日本人は「貧困」というと、アフリカで食糧不足にあえいでいる光景を思い浮かべますが、実は日本でも、7人に1人の子どもが相対的貧困状態にあります。友だちと映画に行けない、部活の道具が買えない、塾に行けないなど。この結果、いじめやその他の理由で学校に行けなくなれば「質の高い教育をみんなに」に関わってきます。また、シングルマザーの家庭では相対的貧困の割合が高く、そこには「ジェンダー平等」や「人や国の不平等をなくそう」が守られていなかったり、同一労働同一賃金の観点から「働きがいも経済成長も」に課題があったりするのです。

このように、ひとつの問題が実はいろいろな問題に関わっているのですが、SDGsの17目標やターゲットがあるおかげで「こういう考え方ができるんだね」とか、「こういう問題があるんだね」というふうに、視野が広がり、よい方向に進みやすくなるのだと思います。

また、SDGsはグローバルな視点で作られていますから、日本にいると課題だと認識できないことにも気が付くことができます。ジヤトコはグローバル企業なので、私たちも、グローバルな視点で物事を見ることはとてもよいことだと思うのです。

できる人ができることをできる範囲でやる

皆さんには、SDGsをもっと知ってもらうことで、それを自分の生活や仕事に当てはめるとどうなるのか、どういうところに関係しているのかを考えるきっかけとしていただきたいのです。SDGsは身近なものだと感じていただきたいです。そして、自分が貢献できるところ、貢献すべきだと思うところを見つけて行動に移す。SDGsは、「できる人ができることをできる範囲でやる」ことが基本ですから、自分にとってここが大事だということがあれば、そこで行動してもらえればよいのです。

そして一人ひとりの意識が高まって、大きなベクトルとなることで、ジヤトコでの活動もさらに力強いものになっていくといいなと思っています。

SDGsを考えるとき、このサイトが分かりやすくてオススメです。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/

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