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みんなでSDGsを考えよう!
SDGsが学べるゲームと目標14の解説
SDGs

この連載を続けてきて思うことは、「SDGsに取り組む意思を個人で持ち続けることは大変だ」ということです。会社、地域、国家レベルで取り組むならば、目標値や仲間の存在など、自分を後押ししてくれるものがありますが、個人レベルで関心を持ち続け、実践を続けるのはなかなか大変。ここはゲームの力を借りて一歩前に進んでみませんか?

カードゲーム「2030 SDGs」

世の中のSDGsに関連したゲームを調べると必ず出てくるのがこの「2030 SDGs」。2016年に開発されたゲームですが、いまもメディアに取材され、紹介されています。

ゲームは複数のチームが自分たちに与えられたゴールを実現するため、資金と時間を使ってプロジェクト活動を完了させて、新たな資金と時間を得ることにより次々と新しいプロジェクトを進めていくというものです。ゴールとしては「大いなる富を得ること」「悠々自適の生活を求めて」「環境保護の闘士としての活躍」などがあり、環境保護にまっしぐらだけではないところが現実的で面白い。そして参加者全員の共通の指標として、「経済」「環境」「社会」があり、各チームのプロジェクトの結果によりそれらの指標が変化していき、各チームの活動次第で違った2030年の社会が形成されていくのです。

「なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか」、そして「それがあることによってどんな変化や可能性があるのか」を体験的に理解することができます。
参加者は「最初は自分の目的やゴールに目が行きがちでしたが、それを達成するためには、ほかの人たちと連携することがすごく重要になってくることが分かりました」「これから世界が変わっていく中で、経済だけではだめだということは分かっていましたが、それがゲームの中で再現されていて、いろいろな気づきがありました」などの感想を寄せています。

ただし、このゲームは販売されていません。ゲーム時間は平均3時間半、最短で2時間となっており、現在も各地で行われている公認ファシリテーターによるイベントに参加したり、企業が公認ファシリテーターに依頼して社内でイベントを開くことなどが必要になってきます。それでも参加希望者が後を絶たないのは、「楽しみながらSDGsの本質が分かる」という開発者の言葉にうそがないからでしょう。

ゲーム紹介サイト

https://imacocollabo.or.jp/games/2030sdgs/

ジヤトコでも、SDGsの意義を理解するため、研修にこのゲームを導入する日が来るかもしれません。

SDGs環境すごろく「環境戦隊サスティナー」

小学生から遊べるすごろく「環境戦隊サスティナー」。しかもダウンロードは無料です。すごろくを作ってみて、スタートからマスを進めながらストーリーを読みました。子どものゲームと思っていましたが、これがなかなか。それぞれのイベントで、家族で地球を守るための話をするのもよし、なにも考えずに単純にすごろくとして遊ぶもよし。最後には必ず環境破壊怪獣オンダン・カーンが出てきた理由を考えることになります。

ダウンロードサイト

https://www.pripress.co.jp/sustainer/

子どもたちはSDGsを普段から学んでいます。もしかしたら、ゲームの中で私たちが子どもに教えられるという体験ができるかもしれません。それはとてもうれしいことですよね。

目標14 海の豊かさを守ろう

海の資源を守り、大切に使おう

目標14は「海の豊かさを守ろう」です。

私たちが海から多くの恩恵を受けていることに疑問の余地はありません。食料や医薬品の材料などの天然資源を提供し、汚染物質や廃棄物の分解、暴風雨の被害の軽減などで私たちの生活を支えてくれています。

その海にプラスチックなど大量のごみが流れ込み、生態系の維持を脅かしています。細かく砕かれたプラスチックを魚や海鳥などが食べてしまうことで死に至るという異変を起こしているというのは、皆さんご存知だと思います。

また、地球温暖化により海水の温度が高くなり、サンゴが死滅して海のCO2が吸収されなくなったり、サンゴに守られていた海洋生物が死滅するなどの影響が出ています。サンゴが死滅すると海洋生物の半数が死滅すると言われています。

さらに、乱獲による魚資源の減少も大きな問題です。世界的な健康ブームと漁獲技術の進歩により、魚を獲りすぎている状態が続いています。うなぎやサンマが私たちの食卓に上らなくなったことはとても身近な事例です。

私たちにできることは、ごみの分別と削減、日々のエネルギーの削減によるCO2削減という基本的なことです。さらに、「海のエコラベル」と呼ばれる「MSC認証マーク」を取得した商品を選ぶこともできます。これは、水産資源と環境に配慮した漁業で獲られた水産物になります。

ジヤトコでは、全生産拠点で厳しい基準値で排水の水質を管理しているほか、海岸の清掃活動などのボランティアを実施しています。また、カーボンニュートラルに向けた活動は、地球温暖化を抑制し、海の豊かさを守ることにつながっています。

私たちの普段の生活では、海の環境に対して目を向けることはありません。しかし、食料や景観の変化にまで影響が及んでいる現状を考えると、早急に対応が必要だと思います。私たちも「海の豊かさを守る」ことをもっと意識していきましょう。

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