私たちのパーパス! ~パーパスに込めた想い~
パーパスを創り出したメンバーに想いを聞きました!
皆さんに質問です。「技術と情熱でモビリティの可能性を拡げる」というパーパスのフレーズを何も見ずに言えますか? 最初の頃は何となくうろ覚えで自信がなかったけど、今では言えるようになってきたという方も多いのではないでしょうか?新しいジヤトコの企業理念は着実に浸透し始めています。 今回は、このパーパスのフレーズをゼロから検討し創り出したメンバーにお話をうかがいました。このフレーズには、どのような想いが込められているのでしょうか?
インタビューメンバー
ジヤトコから菊池さん、平井さん、ジヤトコエンジニアリングから諏訪部さん(国内関連会社代表)、ジヤト韓国から朴さん(海外関連会社代表)と、バラエティーに富んだメンバーに集まっていただきました。 ※朴さんはジヤトコ韓国からリモート出演
課題・企業理念を見直せ!
平井:まずメンバーの繋がりですが、私たちは2021年度の研修の仲間です。その研修には私たち4名のほか、全グローバル拠点から計14名が参加しました。そこで「企業理念を見直してください。必要ならパーパスを設定してください。」という課題が出ました。初めて課題を聞いた時は、パーパスって何? というところからのスタートで、研修メンバーのレベルは一緒だったと思います。
菊池:そうそう、最初はみんな一斉にグーグルでパーパスを調べていた記憶があります(笑) 。今でも社内でパーパスって何?という人がいますが、私たちもまったく同じでした。そこから必死で他社情報を調べたりして理解を深めていったのですが、最初はゼロスタートでしたね。
諏訪部:ゼロスタートでも学び続けることで、少しずつ理解を深めていくことができ、腹落ち度合いがどんどん上がっていった印象です。
朴:私たちが時間をかけて腹落ちできた経験があるので、それを上手く使えば、社員の皆さんはもっと早く腹落ちできるのではないかなと思います。私自身は、本を読んだり、ネットで検索したりして、「ああ、これがパーパスなんだ」と腹落ちするまでにけっこう時間がかかってしまったのですが、現在グローバルで行われているパーパス浸透活動は、社員が腹落ちできるようになるいい活動だなと思っています。
ジヤトコのパーパス(2022年4月設定)
正直シンドかった話💦
菊池:パーパスのフレーズは、ジヤトコや国内外関連会社の各部門(開発、生産、品証、人事など)から集まったダイバーシティに富んだメンバーで検討したので、たくさんの想いが言葉として出てきました。これらをどのように一つのフレーズにまとめていくのか、日常業務の合間を縫って、毎日メンバー間で話し合いながら進めましたが、かなり時間が掛かってしまいました。
諏訪部:さまざまな言葉が出てくる中で、すべての想いをフレーズに入れようとしても長くなって反映しきれず、バランスを取るのが難しかったです。いかにみんなの想いや、ジヤトコらしさを表現しつつ、短くて覚えやすいフレーズに創り上げるかが難しかったですね。
平井:パーパスを設定する時に、ジヤトコのDNAを入れることと、社会との繋がりをきちんと入れることを重要視して検討を進めました。しかし、社会との繋がりを考えると、どうしてもOEM(自動車メーカー)に寄った表現になってしまうのです。役員との第一弾コミュニケーションでも、「これってOEMっぽいパーパスだね」というコメントをいただいて、どうしたらジヤトコらしくなるのか? 社員のみんながこの言葉で共感できる言葉になっていくのか? を考えていくところが難しかったですね。
朴:短く簡単にしてほしいという役員さんのフィードバックをうけ、「本当に必要で、インパクトがあり、社員の皆さんが共感できる簡単なフレーズ」を創ることが一番難しかったなと思います。
菊池さん(左)、諏訪部さん(右)インタビュー風景
パーパスフレーズの拘りポイント
菊池:「モビリティ」という言葉はジヤトコに最初からずっと存在してきたんだと思います。モビリティはクルマにかなり近い言葉ですが、ATから始まって、CVTが主力商品となり、現在は電動化シフトにチャレンジしているジヤトコにとって「モビリティ」は切っても切れない関係ですので、その言葉がメインフレーズにあるところが気に入っています。
諏訪部:「モビリティ」だとOEMっぽいのに対し、「ソリューション」を提供していることが私たちの強みだ、という議論があり、そこが私はとても腹落ちしたところです。最終的なフレーズは「モビリティ」という表現になっていますが、私の中では「ソリューションで可能性を拡げる」という意味合いが表現できたと思っていて、そこに強い想いが入っています。
平井:あとはやっぱり「技術」ですね。私たちジヤトコの強みは何だろう?と過去から振り返って考えると、社員のみんなが「技術」「世界一」を誇らしく思っているところがあって、それは絶対にフレーズに入れたいと思っていました。「技術」がメインフレーズに反映されて、とてもうれしいなと思っています。
朴:私は「可能性を拡げる」というワードが特に気に入っています。 このフレーズにはいろいろな意味が含まれていて、すべての社員がこの「可能性」に対して、各々の想いを持ちながら「ジヤトコは無限の可能性がある会社だよ」というイメージを持つことができるはずです。
平井さん(左)、朴さん(右)インタビュー風景
5年、10年先のジヤトコ
菊池:5年、10年先にはクルマに対するお客さまの期待値は変わってくると思います。その中で、私たちがその期待に応えられるかどうか。今まではエキサイティングな走りがしたい人や、静粛性を求めるお客さまに対して、ジヤトコは価値を提供してきました。これからニーズは変わりますが、どんなニーズであれ、ジヤトコはその一翼を担うことができる会社でありたい。どのように変わっても、「そこの一翼を担うのはやっぱジヤトコだよね」とジヤトコという言葉が出てくることが会社の存在意義として重要だと思います。
諏訪部:OEMと仕事をしていく中で、社会に提供していく価値自体は5年、10年先も変わらないと思います。一方で、もっともっと外部の方々に「ジヤトコっていいよね」と思ってもらえるようになれるといいなと思います。現状はクルマ雑誌の片隅にジヤトコ製って小さく社名が載るくらいの知名度ですが、OEMに頼りにされ、価値を提供し続けることで、一般のお客さまにもっとジヤトコを知ってもらえる。ジヤトコの製品が載っているクルマであれば使ってみたいと思ってもらえる。そんな未来になっていったらうれしいなと思います。
平井:諏訪部さんが語るような製品をつくる社員がイキイキと働いているというのが、とても大事なことだと思いますし、それが会社の発展に一番重要な「人財」の土台になってくると思います。グローバルに社員の皆さんが仕事にやりがいを持って、イキイキと働いている状態になっていたらいいなと思います。
朴:5年、10年先には現在のCVT No.1から、モビリティソリューションでNo.1の会社になってほしいと思っています。「ソリューション」とは、製品だけでなくサービスやソフトウェアに対しても、移動する人たちが満足できるトータルソリューションを提供できる、その第1候補はジヤトコだと世界中のお客さまが認識する会社になってほしいと思っています。
トークセッション中。朴さんの話を聞き入る皆さん
最終質問。5年、10年先の自分
諏訪部:10年先もずっと開発に携わっていたいです。開発業務はお客さまに繋がる一番最前線の仕事でやりがいがあります。商品やモノに拘るのではなく、製品を使ってもらうお客さま、市場の皆さまを意識し、よりよい商品を開発するため、リーダーとしてチームを引っ張っていきたいと思います。
平井:私は人事総務部なので、社員に対して、というのが大きなポイントになります。私の中で「人の成長が楽しい」「人の成長をサポートしていきたい」という価値観があるので、そこに対し自分から踏み込んで仕組みづくりなどチャレンジしていければと思っています。
菊池:私はプロジェクト推進室所属ですが、日産に兼務出向中です。出向先で5年先の車両がどうなっていくのか? という話もしているのですが、その中でジヤトコがやっていかなければいけないことも徐々にクリアになってきています。未来に向かって、私たちは変革していかなければいけないので、まずは電動化にむけて新たに一歩を踏み出し、5年後には定着させる、それを私の存在意義として貢献していきたいと思います。
朴:私はこのパーパスがとても好きで、会社だけでなく、自分の可能性を拡げて行きたいと思っています。部品設計を担当していますが、会社の設計基準の中で仕事をしていると、創造的なことが生み出しにくくなると感じています。それでは世界では勝てないので、それを超える設計者になって自らの可能性を拡げる。5年10年先には今の我々の技術や設計基準などに縛られることなく、それを超えて設計できる技術者になりたいと思っています。
社員みんなでパーパスに向かって突き進んでいきましょう♪