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External mindsetのススメ 西村SVP:100年に一度の転換期の今、本気を出さなくていつ出すの?

(この記事は、社内のExternal mindsetのコンテンツ記事から一部編集の上、掲載しています)

External mindsetをもって仕事にあたっている役員、社員の方から、その心構えやマインドセット継続のための仕組みなど、私たちが使えるヒントを聞かせていただくこの連載、今回はコーポレート事業推進部門担当SVPの西村さんです。

4月からジヤトコの役員となられた西村さんは、日産自動車へ入社後、鍛造部門で、横浜、アメリカ、フランス(ルノー)、生産企画部門に異動後は、横浜や富士(ジヤトコ)と世界各国、様々な場所で仕事をしてきました。そして、いまだに海外を含む各地の仲間と連絡を取り合い、意見交換を続けているそうです。このあたりに西村さんのExternal mindsetの秘訣がありそうです。

新聞を欠かさず読む小学生

私のExternal mindsetのスタートは小学2年生のころから、毎朝欠かさず新聞を読んでいることでしょうか。そうは言っても最初のころは、前日の野球の結果がどうだったか調べていた程度ですけどね。朝ご飯を食べる前に読むということを、毎日続けていたら習慣になっていました。「無理せずに続けられること」が一番大切だと思います。「やらないと気持ち悪い」という感じになったらもう習慣になっていますね。
毎日続けたことで新聞を読むのが速くなりましたよ。実際には「読む」というより、「見る」という感覚ですね。紙面を「ぱっと見る」ことで内容を把握できるようになりました。

今は、朝7時に出社し、まず為替情報をチェックしています。これは日産の生産企画部時代の習慣です。世界のどこで何を作るかを計画するためには、為替は欠かせない情報ですから必ずチェックしていたのです。次に同業他社や電動化に関する会社のホームページを確認しています。企業のホームページには、会社の方針や人事などの情報が掲載され、さらに「嘘が無い」信頼できる情報が載っています。インターネットは膨大な情報が一瞬で手に入る便利なツールですが、嘘が書いてあってもわからないですよね。だからこそ信用できる情報源として企業のホームページを見ているのです。いかに信頼できる情報を得るかということも重要ですね。

製造会社の責任として

私たちは、External mindsetをもって、お客さまの評価を自分から取りに行く必要があると思っています。私たちのお客さまは世界中にいて、日々、私たちの商品を評価しています。私たちがやってきたことが間違っていないことを検証するためにも、お客さまの評価を知るということは、私たちの責任であり、お客さまとの約束とも言えるのではないでしょうか?お客さまの評価は、ジヤトコの一人ひとりの仕事の結果ですので、開発や生産の担当者だけが知っていれば良いというものではなく、私たち全員が知っておくべきことだと思います。
また、この業界は競争相手がいっぱいいますので、相手のこともよく知っておくべきですね。「他社に対して何が優れているのか」「劣っているところはないのか」を常に検証していく必要があります。これは私たちの存在価値の確認でもあります。そのために、ただ目の前の仕事をやるだけでなく、常にExternal mindsetをもって世界中に目を向けて確認し続けるべきですね。

自分自身が成長するために

今まで世界中で仕事をさせていただきました。その時に出会った仲間や、仕事相手の方々とは今でも連絡を取り合っています。多いときは週一くらいのペースですね。たわいもない話も多いですが、意見をもらったり、相談相手になってもらったり、情報交換をしています。世の中には自分の思いも及ばない事をする人がいるもので、交流を通じて様々な学びや驚き、そして感動することがあります。これはExternal mindsetの楽しみの一つです。単純に自分にないものを見て刺激をうけることが好きなんですよ。楽しみながらコミュニケーションをとることが大切ですね。続く秘訣は「無理をしない」ことですが、逆に「仕事としての強制力でやる」場合もありますよ。どちらであっても人と交流する際に意識していることは、まず「お互いの共通点を探す」ことですね。例えば趣味がゴルフとか、家族や子供の話など。この業界なのでクルマの運転が好き!!ということでつながることも多いですよ。

今、本気を出さなくていつ出すのか?

自動車業界は100年に一度の転換期と言われていますが、幸か不幸か私たちはまさにこの転換期の真っ只中にいます。この先、ビジネスを増やして会社を大きくし、利益を出し続けていくためには、ジヤトコがどのように舵をきって、どの方向に進むのかを、私たち自身が決心する必要があります。External mindsetをもって世の中の情報を取りに行き、自分たちなりに解釈して方向性を決めなければならないのです。社員一人ひとりが「これから先の世の中がどうなっていくのか」を考えて、意見して欲しいですね。絶対にこれが正解だというものはないんです。中塚さんがJATCO CentralizationやL-B-Bの指針を出されているのですが、そのなかの一つひとつを決めていくのは私たちだと思っています。

ジヤトコってこういうことを考えるのにちょうどよい会社の大きさなんですよね。自動車メーカー規模では大きすぎます。全員で意見を出し合って、腹落ちするまで話をすることができる。これがジヤトコの強みだと思います。そして、ジヤトコの進む方向を決めていくためには、みんなが世の中で何が起きているのかを知り、理解することがまず一歩目ですね。External mindsetをもって。

ジヤトコは凄いことができる会社だと思っています。全員が一丸となって逆境を跳ね返した姿を、ジヤトコの中からも外からも私は何度も見ています。100年に一度の転換期、正念場の今、本気を出さなくていつ出すのか?全員で一丸となってこの難題に取り組んでいきましょう。

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